2016年3月5日土曜日

「五鉄」跡のモニュメント

毎度駅長ブログをご覧いただきありがとうございます。
当店から車で20分ぐらいの、新奥多摩街道沿いに、鉄道の車輪止めと、転轍機があるのが、以前から気になり撮影してきました。このモニュメントの付近には説明の看板も無く、これが何なのかはよく分かりません。
あたりをもう一度見渡すと10mぐらい離れた場所に「五鉄通り」と記された道路標識が立っていました。
後で調べてみると、戦前に開業した五日市鉄道(現在の五日市線)の廃線跡だという事がわかりました。
現在のJR五日市線の前身ある五日市鉄道は、大正14年(1925年)4月21日、拝島-武蔵五日市駅間が最初に開通し、蒸気機関車が走りました。
後に立川駅まで延長が認められ、立川-拝島駅間が、昭和5年7月13日に開通しました、立川-拝島駅間には「武蔵上野原」「郷地」「武蔵福島」「南中神」「宮沢」「大神」「武蔵田中」「南拝島」の8駅がありました。
旅客用にはガソリンカーが運転され、「五鉄」の愛称で親しまれた五日市鉄道は、昭和15年に南部鉄道と合併し、昭和19年4月1日には、太平洋戦争の影響で青梅線と一緒に国に買収されました。
そして、近くを青梅線が走っているという事情から、立川-拝島駅間は昭和19年10月1日付で休止路線とされ、そのまま廃止されました。

だるま転轍機



この場所は東京都昭島市大神町2丁目、新奥多摩街道沿いにあります。

少し離れた場所に道路標識が。

五鉄通りの表記
五日市鉄道の廃線跡が、現在は道路になりました。

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