2018年6月9日土曜日

駅長ブログ ライブラリー 乗り鉄 お客様思い出の旅

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2014年2月18日掲載 乗り鉄 お客様思い出の旅
JR函館本線の比羅夫駅
最近、テレビ等で秘境駅がクローズアップされている機会が多い中、
北海道の旅が好きな方や、変わった駅が好きな方にお勧めの駅があります。
JR函館本線の比羅夫駅を紹介したいと思います。
2010年8月12日撮影
(撮影場所)
JR函館本線の比羅夫駅
(お客様のコメントです)
これが比羅夫駅の駅舎です。
旅人のバイクが止まっていることを除けば普通のローカルな駅舎です。

時刻表を見ると北海道らしい本数です。
何の変哲もない北海道の駅です。

倶知安とニセコの間の駅です。
そう、このあたりは羊蹄山の西側にあるスキーリゾート地です。

・・・と、まぁ、駅ですから普通に列車が来ます。
主にキハ40、キハ150、キハ201が来るようです。
ここまでは普通の北海道的なローカル駅です。


実を言いますと比羅夫駅は駅舎に泊まれる宿なんです。
これだけでは「駅に宿泊施設が併設されている宿なんて最近多いだろう!」

と突っ込まれそうです。
立派なホテルが付いている駅とか。

駅はホーム1面と線路は単線。
複線の跡がありましたが、おそらく特急が走っていた時代のものでしょう。
駅舎の右に写っているのは宿のコテージです。
素朴な感じの小さなログハウスです。

ちなみにお風呂は共用ですが、丸太をくりぬいた素朴で味わい深いものです。
あまり広くないので、ひとり入れば次を待たなくてはなりません。
でも、丸太風呂なんてなかなか体験できませんよ。

丸太風呂に浸かって空を見上げる事ができます。
この日は台風が接近しているとのことで青空は望めませんでしたが・・・
晴れた夜空なら最高の星空が見えたのかな。

この宿の売りは、駅構内でバーベキューが出来ます。
ラム肉やエビや野菜など。
写真にありませんが、自分で焼く焼きおにぎりや食後のメロンもあります。
けっこうお腹いっぱいになりますが、私の場合は年配のご夫婦に

「食べきれないから」と、さらに分けて頂きました。

バーベキューはプラットホームで。
知らないひとたちと世間話や北海道の情報交換をして、

コンロを囲みながら楽しみます。
これが旅の醍醐味と思います。
駅ですから普通に列車が走ってきます。

けっこう車内からの視線を感じたりします。
地元の人からしてみれば見慣れた光景ですが、初めて訪れた旅行者にとって
駅のホームでバーベキューをしている光景とは斬新なのかもしれません。

単行のキハ150が似合う小さな駅ですが、昔はC62のニセコやキハ82の北海が通過する路線だったのですね。
静かな駅にディーゼルのアイドリング音が心地良く響く夏の夕暮れ。

翌朝です。台風が逸れてくれたようです。爽やかな青空の朝です。
豪華な温泉宿やリゾートホテルも良いですが、北海道は、探してみると

「ちょっと変わってるけどなんだか楽しい」といった場所が沢山あります。
廃車体や廃線を利用して施設にしているところも多いですよ。


比羅夫駅から少し離れた場所で。
晴れていれば後方羊蹄山が奇麗に見えます。
蝦夷富士と呼ばれるくらい美しい形をしています。
 (掲載当時と同じコメントです)

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